2025年3月14日
北海道新幹線札幌延伸の新たな開業時期の見通しに関する道経連会長コメント
北海道経済連合会
会長 藤井 裕
本日、北海道新幹線（新函館北斗・札幌間）の整備に関する有識者会議座長より国土交通大臣に対し、北海道新幹線札幌延伸開業時期の見通しが、2038年度末頃の見込みであることが報告されました。
弊会は、昨年5月に2030年度末の札幌延伸開業が極めて困難となったことが明らかになって以来、札幌延伸を機にした再開発を始めとする街づくりや様々な分野に向けた投資、そして観光振興等への影響を危惧し、開業見通しの早期提示と一日も早い開業を国に対し要望してまいりましたが、本日明らかになった新たな開業時期の見通しは大変厳しいものと言わざるを得ません。
現在、弊会は、次世代半導体やGX・DXなどの成長分野への投資を北海道へ呼び込みながら、ゼロカーボン北海道の実現、北海道の強みである「観光」「食」の高付加価値化と需要拡大に取り組んでいるところですが、その実現とこれらの経済効果を波及させるには北海道新幹線札幌延伸の一日も早い開業が必要です。
札幌延伸開業に向けた工事は、大変厳しい自然環境下で行われていることは十分理解しておりますが、まずは、安全を最優先に作業を進めた上で、工期短縮に向けた有効な対策を講じ、一日も早い北海道新幹線札幌延伸開業を目指していただきたい。弊会は引き続き、関係機関と連携を密にして早期開業を強く要望してまいります。
以 上